Sunday, March 3, 2013

オスカー取って仕事を無くすハリウッド

最近SNSで蛍光黄緑色のプロフィール写真、良く見かけませんか?
これ、何かご存知ですか?
実は、抗議運動なんです。ハリウッドに対する。


先週、アカデミー賞が発表され、
「Life of Pi ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日」
は視覚効果賞を受賞しました。
非常に高度な映像美が見られるということで話題になっていますよね。
でもその視覚効果(VFX:3DCGを使って特殊な映像を作成し、実写映像と合成すること)を担当した会社Rhythm&Huesは会社更生法を申請し、
250人近くの従業員を解雇しました。
過去には300やトロンを手がけた業界最大手のスタジオでした。


原因はVFXのコストに対し正当な報酬が払われていないこと。
海外の会社との競争の激化のせいで、
アメリカ国内のVFXスタジオは5%以下のマージンしか得られていないと言われています。


先週のアカデミー賞授賞式の視覚効果賞受賞のスピーチの際、
不自然に音楽が切られ、長過ぎるスピーチがカットされたかのように放送されました。
しかし、実際にはVFXに対する低すぎる報酬を抗議していたのではないか
と言われています。
授賞式の前には会場付近でデモも行われていました。


私はエンターテイメントがもっとフェアなビジネスになればいいな、と思っています。
海外のスタジオと競合するのもひとつのフェアさなのかもしれない。
でも、自国の産業を守るという意味では、ハリウッドは何かをすべきだと思う。
私は気にかけているよ、と伝えるために
私もツイッターのプロフィール写真を変えました。
良かったらちょっとだけ考えてみてください。
英語ですが、プロテストのFacebookページです。
写真を見るだけでもわかりやすいので、覗いてみてください。


そして、日本のエンターテイメント業界も人ごとじゃないですよ。
どうやって生き残っていくか。
どうやって気持ちよくお金を払ってもらうか。
これから考えていかないとダメですね。うん、がんばろう。